2021年の仮想通貨において最注目イベントの一つは間違いなくPolkadot/Kusamaのパラチェーンオークションではないでしょうか。
先んじて6/8からKusamaでShidenのクラウドローン(ICOやIEOのような資金調達)が開始し、Polkadotは年末(11月予想)に実施予定とされています。
そんな注目を集めるPolkadotはどのような機能を持ち、最近話題になっているパラチェーンオークションやクラウドローンとは一体なんなのか。
Polkadotについて何もわからない方でも理解できるように書いてみたので、ぜひ目を通してもらえると嬉しいです。
Polkadotとは?
Polkadot(ポルカドット)はイーサリアムの共同創業者ギャビン・ウッド氏が2016年に考案したプロジェクトでWeb3.0普及を目指す相互運用性のプラットフォームです。
イーサリアムなどが抱えるブロックチェーンの課題であったスケーラビリティやセキュリティ向上などを目指すプロジェクトで、時価総額は現在8位となっています(2021年9月14日現在)
Web3.0とは?
Polkadotについて解説する前に「Web3.0」という概念を簡単に説明しておきます。
そもそも「Web3.0」ってなに?という方に向けて説明すると、個人情報が分散管理された非中央集権型の社会のようなもの目指し、不正アクセスや情報漏えい、データ改ざんのリスクを軽減し、Web2.0の抱える課題を解決するために提唱された概念です。
まず、現在のWeb2.0はSNSの発展と共に生まれた概念で様々な人との双方向の情報のやり取りができるようになった時代を指し、「Google、Apple、Facebook、Amazon」のようなGAFAを初めとした、現在僕たちが普段触れているWebサービスが当てはまります。
これらの企業はビッグデータを扱うことで、僕たちユーザーに適切な広告を配信したり、何か商品を購入しようとした際に自分が潜在的に欲している商品をレコメンドしてくれたりします。
企業が取得したデータを存分に活用することはユーザーに便利な生活を提供する一方で、プライバシーの問題が課題として挙げられます。
また、現在のWebサービスも、中央集権である故に一箇所を攻撃するとサーバーがダウンしたり、個人情報を流出してしまったりする等のセキュリティ問題も課題として挙げられています。
これらのweb2.0のデータ独占・プライバシー等の問題を解決するためにブロックチェーン(分散型技術)の技術を活用して、デジタルの主権や個々のデータ管理を中央集権組織から分散型組織として管理すべきという概念が「Web3.0」となります。
簡単にイメージすると、Web3.0は一つの企業で運営、管理されているものを、みんなで分散化させていきましょうって話です。
Amazon.co.jpの管理をみんなでしましょう。って感じですね。これがブロックチェーンの技術によって実現可能になり、Web3.0という概念が生まれました。
PolkadotはそのWeb3.0の中心的なプロジェクトになります。
Web3.0の概念を理解した上でようやくPolkadotの特徴について解説していきましょう。
Polkadot(ポルカドット)の特徴は大きく3つ
ここからはPolkadotの主な特徴を3つ解説しようと思います。
他にもありますが、煩雑になりすぎるとポイントがわからなくなってしまうため、この記事ではメインの3点のみピックアップしています。
- 相互運用性(Interoperability)及びスケーラビリティの向上
- 強力なセキュリティの提供
- Substrateで簡単にブロックチェーンが開発できる
Polkadotはこの3つが主な目的となっています。それでは、1つずつ解説していきます。
相互運用性(Interoperability)及びスケーラビリティの向上
まず1つ目の相互運用性ですが、ポルカドットはRelayChainとParachainと他のチェーンにブリッジするためのBridgechainと呼ばれる3つのチェーンで構成されています。
後ほど後述しますが、Substrateと呼ばれるブロックチェーン開発フレームワークで開発したプロジェクトはこのParachainで接続することで、各プロジェクト間で相互運用を実現することができます。
ポルカドットはこのリレーチェーンを中心に複数のパラチェーンが一つのネットワークで繋がっています。これにより、複数のトランザクションの並列処理が可能となり、トランザクション遅延が解消されてスケーラビリティが向上すると見込まれています。
これは価格が急変したときやNFTのバブルで多くの取引がされるとトランザクションがかなり遅くなりますよね。
Polkadotでは複数のトランザクションを同時に処理することができるので、それらの遅延が発生しない設計になっています。
また、パラチェーン同士には相互運用性があり、データの管理やプロジェクト間の機能をパラチェーン間で共有することができます。また、ブリッジ機能を活用することにより、ビットコインやイーサリアムなど、外部のネットワークとの互換性を持つことも可能となります。
それらに互換性をもたせて、利便性を図ることがポルカドットエコシステムの目的の一つになります。
一つのチェーンで様々なプロジェクトを開発するより、それぞれのユースケースに特化させたチェーンを開発し、それぞれをパラチェーン上で展開して相互運用させるほうが便利そうですよね。
強力なセキュリティの提供
2つ目は強力なセキュリティの提供です。
ポルカドットのパラチェーンに接続されたプロジェクトはポルカドットのセキュリティが担保されます。
ポルカドットでは、セキュリティがリレーチェーンにプールされ各パラチェーン間で共有されているため、パラチェーンに接続された時価総額の低いプロジェクトをハッキングするにはポルカドット全体への攻撃が必要になります。
つまり、パラチェーンに接続された時価総額の低いプロジェクトをハッキングする場合相当な資金が必要になるため、なかなかハッキングをするのは容易ではありません。というかほぼ無理です。
なので、このPolkadotと同様のセキュリティが担保されるのは非常に大きなメリットとなります。
そのため、Polkadotのセキュリティが担保できるのはプロジェクトにとっても、そのプロジェクトのトークンを保有している投資家にとっても、開発者にとっても非常にありがたいですね。
Substrateで簡単にブロックチェーンが開発できる
3つ目の特徴として、Substrateというブロックチェーンフレームワークを用いてブロックチェーンを開発することができます。
SubstrateはブログでいうWordpressをイメージすると分かり易いのではないでしょうか。Wordpressを使えば誰でも簡単に独自のWebサイトやメディアが作れるように、Substrateを使えば独自のブロックチェーンが作れるようになります。
このSubstrateで開発すると以下のようなメリットがあります。
Substrateで開発するメリット
単にPolkadotにブロックチェーンを接続することによって、あなたのブロックチェーンはPolkadotのプールされたセキュリティで保護されます。
複数の言語Substrateなら、WebAssembly(Rust、C / C ++、C#、Go、など)にコンパイルすることができるどの言語でもブロックチェーンロジックを記述することができます
Substrateでは簡単にブロックチェーンを開発することもできますし、Polkadotのパラチェーンに接続することもできるため、今後はこのSubstrateで開発を行うプロジェクトが増えるのではないかと思います。
わざわざHTMLやCSSの言語をぽちぽちしてサイトを0から作るよりWordPressで枠組みを作ったほうが効率的ですよね?
パラチェーンとは?
上記で解説したようにポルカドット上にはRelay ChainとParachainとBridgeChainの3つのチェーンで成り立っており、それぞれには役割があります。
それぞれのチェーンの役割
- Relay Chain:チェーン間のコンセンサスや取引を行う核心部分
- Parachain:リレーチェーンに繋がりるチェーンで、接続先のチェーンにセキュリティを提供
- BridgeChain:EthereumやBitcoinなど、それぞれのブロックチェーンをリレーチェーンとの橋渡しの役割
Polkadot上にプロジェクトを構築させる重要な役割を果たすのがこのParachain(パラチェーン)です。
パラチェーンは、ポルカドットの本体でもある「リレーチェーン」に繋がるブロックチェーンで、Polkadot関連のプロジェクトはこのパラチェーン上にアプリケーションが構築されます。
このパラチェーンに接続されることで相互運用(=異なるチェーン間でやりとりができる)され、さらにはポルカドットの超強力なセキュリティを手に入れることができます。
Substrateで開発するだけでは単一のプロジェクトに過ぎないですが、パラチェーンに接続することでパワーアップできると思えばOKです。
フリーザ第一形態から完全体になるようなものなので、いかにポルカドットのパラチェーンに接続することが重要か分かるかと思います。
パラチェーンオークションとは?
商業施設も無限にお店が出店できるわけではなく、テナント数には上限がありますよね。
パラチェーンも無限に接続できるわけではなく、現在は100プロジェクトしか接続することができないため、それを「パラチェーンオークション」と呼ばれるオークション制度で枠を勝ち取る必要があります。
Substrateでプロジェクトを開発する以上、何がなんでもパラチェーンに接続しなければなりません。(そうでないと恩恵が受けられないため)
それでは、どのように接続するかというとパラチェーンオークションに参加し、「Polkadotのパラチェーンの枠」を獲得する必要があります。
このパラチェーンオークションは簡単に言うと「より多くの$DOTを集めたプロジェクトが勝利」し、あるプロジェクトがスロットを落札すると、その入札に利用されたDOTはそのままスロットにロックされます。
そして、貸出期間(=パラチェーン接続期間)が終了すると、DOTが返却される仕組みになっています。
パラチェーンオークションはキャンドルオークションで行われる
そして、このパラチェーンオークションはキャンドルオークション制度を導入しています。
このキャンドルオークションと言うのは、17世紀に船の売買に用いられたのが始まりで、ロウソクに火がついている間にオークションをすることが名前の由来となっています。
通常のオークションはあらかじめ決められた終了時間を終えたタイミングで最も金額の高いものが勝利となりますが、このキャンドルオークションはロウソクの火が消えたタイミング(=つまりランダム)で終了し、その時点で最も多くのDOTを集めていたプロジェクトが勝利します。
そのため、終了ギリギリでブーストかけることができず、パラチェーンオークションが始まった時点で出来る限りのDOTを集めておく必要があるため、パラチェーンオークションの開始前にクラウドローンというイベントが行われます。
クラウドローンとは?
先ほどお伝えしたように、パラチェーンオークションでスポットを獲得するためにはどのプロジェクトよりも多くのDOTを集める必要があります。
そのため、クラウドローンと呼ばれる制度を使って、投資家からDOTを調達するイベントが用意されています。
そのプロジェクトがパラチェーンオークションで勝つために、DOTを投資家から集め、その見返りとしてそのプロジェクトのトークンが配布されるイベントです。
なので、僕たち投資家はパラチェーンオークションに勝利しそうな有望なプロジェクトにDOTを預けることで、上場価格よりも安い価格でトークンを貰えるため、注目を浴びています。
しかも、これまでのICOなどと異なり、このパラチェーンオークションの最大のメリットは、貸出期間が終了するとDOTが返却されることです!
やばくないですか?
今までプレセールやIDOに参加し、結局大損してしまうケースは幾度となく経験したのではないでしょうか。
Polkadotのパラチェーンオークションは投じたDOTが貸出期間終了後(今回は2年後)に返却されるので、ロック中にDOTの価格下落くらいしかデメリットがありません。
DOTはガチホしてもなんら問題のないトークンなので貯金のつもりで預けても良さそうですね。とはいえ、2年ロックは決して短くはないので無理のない範囲で計画的に。
パラスレッド(Parathread)という機能もある
ちなみに、DOTが返却されたあと、スロットを延長しないパラチェーンは自動的に「パラスレッド(Parathread)」というものに変換されます。
パラスレッドはほぼパラチェーンと同じ機能を持っており、異なるポイントは使用料の支払い方法です。
パラチェーンとパラスレットの違い
- パラチェーン:オークションでスロットを勝ち取り、一定期間利用できる。
- パラスレッド:ポルカドットネットワークに参加するには、リレーチェーンのブロック毎に使用手数料を支払う。
なので、100と限られたパラチェーンオークションから外れたとしてもパラスレッドで接続できるので、Polkadotの強靭なセキュリティを受けることもできます。
ただし、ブロックごとに使用量を支払う必要があるので、できればパラチェーンオークションでスロットを勝ち取るほうが良さそうです。
パラチェーンオークションの参加方法
クラウドローンの参加方法
- OKEx、Kucoinなどの取引所から参加する
- fearless WalletやPolkWalletなどのPolkadotウォレットから参加する
- 各プロジェクトの独自プラットフォームから参加する
BASILISKはDOT版のHYDRA DXを保有しているのでパスしてみました。
やはり本命はPolkadotのパラチェーンオークションなので、時が来るのを待ちたいと思います。
Polkadotのパラチェーンオークションはいつ行われる?
パラチェーンオークションは現時点ではKusamaでのみ実施されており、Polkadotの開催時期は未定となっています。
しかし、年内開催との噂もされており、11月説が有力です。
Litentryの記事では、11月に予定していると記載されていたので、ある程度有力なのではないかと思われます。
⚡️ Litentryは、Polkadotパラチェーン のスロットオークションへ直接参加することを決定しました
同時に、KSMホルダー向けに新しいステーキングプログラムを用意します$LIT $DOT $KSM #Polkadot #Kusama #パラチェーン #クラウドローンhttps://t.co/nBqkUHGsTr
— Litentry Japan (@LitentryJapan) September 7, 2021
確実ではありませんが、このタイミングでDOTの価格高騰ももちろん期待できるため、パラチェーンオークションに参加する人はもちろんのこと、参加しない人もぜひ注目しておいても良いかもしれません。
Kusamaとは?
Polkadotを語る上でKusamaも欠かすことはできません。
Kusamaは実験的コミュニティかつ開発ネットワークと言われており、Polkadot上で展開する予定のプロジェクトを実験段階としてKusamaで稼働させることが目的のプロジェクトです。
Kusamaはあくまで「テストネット」という位置付けではなく、Polkadotでできることをほとんど実行できる場として機能しており、前述のパラチェーンオークションもKusamaでも開催されています。
時価総額は現時点(9/15時点)で51位で、BINANCEやKraken、OKExなどの大手取引所にも上場しているため、Polkadotの実験の場とは言え非常に重要な役割を担い注目されているプロジェクトであることが分かります。
Kusama上で展開されるShidenやMoonRiver、Karuraといったプロジェクトも上場後に注目を集め、価格高騰して話題にもなりました。
なので、今後上場するAster、MoonBeam、AcalaはKusama版のプロジェクトの価格と比較してどのくらいになるか予想したいですね。
例えばAcalaがPolkadotとしたらKusamaがKaruraというプロジェクトになっています。
数ヶ月末にCoinListでプレセールを行ったCloverも、Kusamaで開発をしたSakuraというプロジェクトがあります。
一方で、KILTのようなPolkadot、Kusama両方で機能させるようなプロジェクトもあるので、クラウドローンに参加する際にはその都度確認しながら参加しましょう。
推しプロジェクト4つとクラウドローン参加方法
個人的に僕が期待しているプロジェクトを4つ簡単に紹介します。
どれも2021年11月現在クラウドローンを行っていて、すぐにでも参加可能です。
具体的な参加方法もその下に記載するので、参考にしてください。
どれも2021年11月現在クラウドローンを行っていて、すぐにでも参加可能です。
具体的な参加方法もその下に記載するので、参考にしてください。
Acala
ティッカー/通貨名 | $ACA(ネイティブトークン) |
---|---|
対応チェーン | Polka パラチェーン |
Kusama版 | Karura |
時価総額 | ??? |
公式サイト | https://acala.network/ |
各種サイト | https://linktr.ee/acalanetwork (リンクまとめ) |
Acalaは言うなれば、Polkadot上のDEXです。
イーサリアムにおけるUniSwap、BSCにおけるPancakeSwapのような位置づけになります。
ステーブルコイン【aUSD】をAcalaネットワークで発行するのですが、このaUSDは、将来的にはPolkadotエコシステム内全体の基軸通貨となることを想定しています。
Polkadotとつながることで、先述の高いセキュリティの恩恵を受けられるうえに、他のチェーンと間接的につながることで様々なチェーンの手数料がそのチェーンのネイティブトークン以外で行えるようになります(イーサリアムチェーンの手数料がETH以外で支払えるようになるなど)。
AcalaはPolkadotがDefiとして機能するための中枢のようなプロジェクトであり、非常に重要なポジションです。
ネイティブトークンであるACAは、プロジェクトの方向性を決めるガバナンストークンとしての役割のほか、手数料支払いや、ステーキングなどに使われます。
しかし、Acalaネットワークへのステーキングであれば、ステークしたDOTの代わりにL-DOTというトークンを受けることができ、そのトークンをDeFiで利用することができます。
28日なのでそんなに長くはないですが、臨機応変に対応できるL-DOTがもらえるのもいいですね。
Moonbeam
ティッカー/通貨名 | $GLMR |
---|---|
対応チェーン | Polka パラチェーン |
Kusama版 | Moonriver |
時価総額 | ??? |
公式サイト | Moonbeam公式サイト |
各種サイト |
Moombeamは、イーサリアムネット上で動作することを前提につくられたDAppsを簡単にPolkadot対応にできるプラットフォームを提供するプロジェクトです。
SolanaやAvalanche、LUNAのようなチェーンですね。期待できそうです。
Moombeamはこうした手間をかけることなく、快適にイーサリアム用に作ったDAppsをPolkadotエコシステムに持ってくることができます。
さまざまなチェーンをつなぐを目的としているPolkadotにおいて、他のチェーンのDAppsに手軽に対応できるようになる、というのはどう考えても重要ですよね。
いくらPolkadotが流行っても、「自分が使いたいDAppsがイーサリアムチェーンにしかないから、その時だけイーサリアムチェーンを使わないといけない」なんて不便すぎますし。
Astar Network
ティッカー/通貨名 | $ASTR |
---|---|
対応チェーン | Polka パラチェーン |
Kusama版 | Shiden |
時価総額 | ??? |
公式サイト | 公式サイト |
各種サイト |
Astar Network(旧名Plasm)は、この4つの中で唯一の日本人が立ち上げたプロジェクトということもあり、個人的に一番応援しています。
渡辺創太氏によって創設されたStake Technolosiesが開発しているパブリックブロックチェーンです。
Polkadotは、さまざまなチェーンを繋ぐことに特化した設計のため、スマートコントラクトを実行できるようにする(デプロイ)ようには開発されていません。
Astarはその部分を補うプロジェクトであり、Polkadotエコシステムでのスマコンプラットフォームとして機能するために必要なモノを全て備えた設計になっています。
特筆すべきは、
①EVM(Etherem Virtual Machine)とWebAssemblyの両方に対応している
②DAppsStaking
の2点です。
①EVM(Etherem Virtual Machine)とWebAssemblyの両方に対応してる
呪文にしか見えない人がほどんどと思うので簡単に説明します。
この2つは仮想マシンと呼ばれるもので、プログラミング言語をコンピュータへ命令を出せるように翻訳してくれるような存在です。
既存のプロジェクトの大半が前者を、Polkaで稼働しようとしている新進気鋭のプロジェクトの大半が後者を採用しています。
この間をとりなす機能が、Asterには備わっているということです。
②DAppsStaking
文字の通りDAppsをステークすることで報酬を受け取れる仕組みのことで、Polkadot内でAstarにしかありません。
開発者からすれば、Astarを選ぶかどうかで報酬がもらえるかどうかが分かれるので、競合プロジェクトとの大きな差別化要因となっています。
ちなみにAstarは、自分たちが光り輝く星となり、後に続く起業家たちの道標になるとの思いからつけられた名前だそうです。かっこよすぎませんか…
Manta
ティッカー/通貨名 | $MANTA |
---|---|
対応チェーン | Polka パラチェーン |
Kusama版 | Calamari |
時価総額 | ??? |
公式サイト | 公式サイト |
各種サイト |
MANTAは、現在のDeFiの欠点の一つである匿名性の低さを補うためのプロジェクトです。
zk-SNARKs(Zcashなどに採用されている非常に強固な匿名性をもっているシステム)を搭載した、使いやすく、高性能で、プライバシーが守られた分散型ネットワークを実現することで、DeFiそのものを今よりはるかに優れたものにすることを目指しています。
現状のDeFiの良いところはインターネットを通して、誰の許可もなしに、金融にアクセスできることです。
しかしその反面、その足取りは全てトランザクションに刻まれており、いつどこで何をしていたかが全世界につつ抜けになっているのです。
別に知られたところでお金を盗まれるわけではありませんが、赤の他人に自分の財布の中を監視され続けるのは気持ちが悪いですよね。
ちょっとしくじった時に『あ、あどまん今損出してるw』とか思われたくない。
既存の匿名通貨使えばいいじゃん。
と思うかもしれませんが、こちらは匿名性は高くても、ボラティリティが高すぎて、資産として抱えておくのは難しいですし、スケーラビリティのことを考えて作られていないので、この問題の解決策にはなりえません。
MANTAはPolkadotが持つ高いスケーラビリティと相互運用性を利用することで、根本から解決しようとしているわけです。
Zcashレベルの匿名性をもっていて、どのチェーンで高速で使えてしかもステーブルで価格は安定している、なんていう超便利なコインが実現する可能性があります。
参加方法
銘柄が違うだけで、どのプロジェクトもやり方は同じなので安心してください。
またKusamaのプロジェクトのローンに参加する場合は、DOTではなくKusamaをロックする必要があるのでご注意を。
polkadot.jsエクステンションをインストール
ウォレットを持っていない方はまずここからです。
クラウドローン参加以外にもDOTのステーキングといった他の用途もあるため、まだ作っていない方はこの機会につくっておきましょう。
polkadot.js.の公式ページから赤線で囲った部分をクリック。
ブラウザは2種類選べるので、好きな方を選びましょう。
赤線部の青いボタンからインストールします。※僕は既に入れているため【削除します】と表示されています。
これで拡張機能として【polkadot.jsエクステンション】がインストールされました!
ウォレットの作成
続いてウォレットの作成です。これに関してはメタマスクとほぼ同じのため、迷う人はまずいないと思いますので割愛します。
シードフレーズを控える、パスワードを設定するといったいつもの簡単な流れです。
DOTを入金
クラウドローンでロックするためのDOTをを用意します。
まず、DOTを持っていないという場合は、まずBinanceやOKExで購入しましょう。
購入できたら、エクステンションに送金です。
送信先アドレスは、初期画面より、【①の点3つの部分】⇒【②のPolkadot Relay Chain】進んで、チェーンを選択してから、③に表示されているものになります。絶対に間違えないようにしてください。
残高の確認がちょっと変わっています。直接エクステンションを見ても残高の表示がありません。
どこで確認するかというと、
polkadot.js.の公式ページから赤線で囲った部分をクリック。
下のページに飛んで、【Account】⇒【アカウント】と進むと、接続しているウォレットとその残高などが表示されます。
支援したいプロジェクトにDOTをロックする
このやり方に現状2通りあります。
①プロジェクトの公式サイト経由
②Polkadot.js経由
一応今回は両方紹介しておきます。
②はどの銘柄であっても共通のやり方なので応用が効きますので覚えておいて損はないです。
①プロジェクトの公式サイト経由
Aster公式で用意されている参加ページ にアクセスします(こちらのリンクから参加すると1%のボーナスが付きます)
リンク先に飛んだら少し下にスクロールすると【Contribute Dot】という文字の下に画像と同様の入力フォームがあります。
送信元アドレスや預け入れる数量に間違いがないか確認したら【Contribute Now】をクリックしてください。
免責事項が出てくるので問題がなかれば【Agree】をクリックします。
最後にウォレットのパスワードを求められるので、先程の作成時に設定したパスワードを入力してください。
入力とチェックがおわったら【Sign the transaction】をクリックして完了です。
これでクラウドローンに参加できました。
次はpolkadot.js経由の参加方法を説明します。
ただこちらは手間が多少増えるだけでメリットが皆無です。
Asterのように公式で参加ページを用意してくれている時は、ありがたくそちらを使いましょう。
②polkadot.js経由
polkadot.js.の公式ページから赤線で囲った部分をクリック。
下のページに飛ぶので【ネットワーク】⇒【パラチェーン】の順にクリック。
リンク先で、【Crowdloan】をクリックするとプロジェクト一覧がでてくるので、参加したいプロジェクトを探します。
見つかったらそのプロジェクトの一番右端の欄にある【Contribute】をクリック。
①送信元のウォレット②送信する数量を入力のうえ、右下の【Contribute】をクリック
トランザクションの署名を求められます。
内容に間違いが無いかを確認してから右下の【Sign and Submit】をクリック。
ウォレットのパスワードを求められます。
パスワードの入力とチェックがおわったら【Sign the transaction】をクリック
元の画面に戻ります。
赤線部に【My contributions】という項目が追加されていればクラウドローンに参加できています。
クリックするとロックされているDOTの数量が確認可能です。
あとは、パラチェーンオークションを勝ち抜くことを信じて待つだけです。
上場前の価格で各プロジェクトのトークンがもらえるうえに、預けたDOTは2年後に手元に戻ってきます。
ここで挙げた4つのプロジェクトに関しては、パラチェーンオークションでスロットを獲得できずに終わることはまずないと思います。
Kusama版はいずれもスロット獲得できているので。
心配すべきは、先述した、2年間ロックされるDOTの現物価格下落リスクです。
個人的には、DOTであれば2年ガチホに抵抗はないのですが、どうしても不安と言う人は現物と同じ額のDOTを無期限(FTXのDOT-PERPなど)でヘッジショートしておくとかなり安心できるのではないかと思います。
もちろんDOTが値上がりした場合は機会損失になりますし、FR(ファンディングレート)などの手数料もかかるので、よく調べて納得できる手段を取りましょう。
Polkadotは未来を変えるプロジェクトになる可能性がある
僕はCryptoTimesのCEOであるアラタ(@cry_curr_ar)さんのアラタイズムを引き継いでいるため、かなりのPolkadot信者です。
というのも、僕はWeb2.0に位置するど真ん中のIT企業で働いていて、既存のウェブサービスが大好きなので今後のウェブサービスの発展にも非常に興味を持っており、Polkadotはその中核を成すテクノロジーだと信じています。
本来はBitcoinがベストではありますが、Polkadotのほうが個人的には好きなので猛烈プッシュをしています。
さすがにこのプロジェクトが頓挫することは限りなく0に近いでしょうし、将来的には時価総額3位か4位くらいには位置すると思っているので、安全な投資先としてオススメではないかと思います。
このように、エコシステムが少しずつ構築されていく過程を追いかけるのは非常に楽しいです。
当時はポケモンやドラクエばかりしていたので分かりませんが、きっとYahoo!やAmazonが誕生して徐々にインターネットが発展していく過程をウキウキで見ていた方々と同じ感情だと思っています。
そして利益が出るのも嬉しいので、ぜひ直近でお祭りになるであろうDOTのパラチェーンオークション及びクラウドローンの情報は常に追いかけてみましょう。
僕とねこまんさんとアラタさんで運営しているPolkadot専用のオープチャットもありますので、もしよかったらご参加ください。
PolkadotLabsの参加はこちら