最近DAOというワードをよく耳にするのではないでしょうか。
DAOは、特定の管理者や主体を持たない分散型組織で、意思決定等のガバナンスは参加者によって決定する次世代の新しい組織です。
この自律分散型組織(DAO)は近年注目され始め、DeFiプロジェクトでもDAOのガバナンストークンの発行が目立ってきました。
そして、ついにデリバティブ取引所「bybit」が主導となる自律分散型組織「BitDAO」というプロジェクトが誕生し資金調達が完了したと話題になったので、今回はBitDAOについて解説していこうと思います。
目次
BitDAOとは?
ティッカー/通貨名 | $BIT/BitDAO |
---|---|
対応チェーン | ??? |
上場先 | SushiSwap,Bybit(予想) |
時価総額 | 不明 |
公式サイト | https://www.bitdao.io/ |
各種サイト | Telegram discord |
BitDAOは、Peter Thiel氏,Founders Fund,Pantera Capital,DragonflyCapital等から2億3千万ドル以上の資金調達をしたDAO(分散型自律組織)プロジェクトです。
これらの参加条件に「bybitと交流」があり、「BitDAOへの貢献を誓約」する20以上もの機関とDeFiプロジェクトがラウンドに参加しており、世界的にも有名なデリバティブ取引所「bybit」主導のプロジェクトになっています。
BitDAOは世界で最も新しいDAO(自律分散型組織)として、成長を続けるDeFi(分散型金融)を通して参加者一人ひとりが経済活動を行える環境を構築することを目的としています。組織内の階層構造はなく、参加者によって自律的に運営されるのが特徴です。
それでは、ここからは現在判明しているBitDAOのプロジェクト内容がどういうものなのかもう少し細かく見ていきましょう。
デリバティブ取引所「Bybit」が支援している
BybitはBitDAOの主要サポーターの1つであり、ローンチ時に支援することがすでに決まっています。
サポート内容の1つとして、Bybitの先物契約取引量の2.5ベーシスポイント(0.025%)をBitDAOトレジャリーに提供するようです。
これは、今年のデータに基づくと年間10億ドル以上をBitDAOに回すことになります。
他にも有名投資家や投資ファンドなど多くの有数企業や著名人が参加している
bybitの他には、億万長者で著名なベンチャーキャピタリストであるピーター・ティール氏や、イギリスの億万長者のヘッジファンドマネージャーであるアラン・ハワード氏、SPARTAN、ジャンプ・キャピタル、DeFiプロトコルSynthetix創設者のカイン・ウォーリック氏、SushiSwap等多くの有名投資ファンドが資金調達ラウンドに参加しています。
また、日本からも数多くの著名人が参加しているとの噂もあり、近年では間違いなくトップクラスの注目度を誇っているプロジェクトになります。
また、資金調達だけではなく、スパルタンやドラゴンフライのアドバイザーや、スシスワップの開発者を含むチームを採用することで、プロトコルの発展を目指していくようです。
BitDAOはDEXの構築やIDO的な資金調達も実施予定
上記で記載したBybitの資金はBitDAOトレジャリーとして管理され、分散型取引所(DEX)などの新たなプロトコルの発展のためや、数百人規模の人材の雇用で研究開発やプロジェクトの支援を行うことで、BitDAO及びDeFi全体の成長にも寄与していく予定です。
発表によると、BitDAOは調達資金等で新規プロジェクトをサポートするほか、既存プロジェクトも支援することも計画しています。
最近ではDAOプロジェクトがIDOを実施していることは周知の通りかと思いますが、BitDAOもそれらのプロジェクト同様資金調達から上場までの手助けを行うのではないかと思われます。
また、BitDAOのパートナープロジェクトの流動性を分散型取引所(DEX)に提供予定とのことからBybitの組織自体もCeFi→DeFiへシフトしていくつもりなのでしょうか。
(BitDAOが新しいDEXを立ち上げるのか既存のDEXを支援するのか翻訳から読み取れませんでした)
資金面や注目度共にこれまでのプロジェクトとは1段も2段も上なので、期待は高まりますね。
ガバナンストークン「BITトークン」も発行予定
BitDAOはBITというガバナンストークンも発行予定です。
上記の資金調達を行った投資家や投資ファンドはこのガバナンストークンである見返りとしてBITを受け取ります。
今回のポイントはあくまでbybitの取引所トークンではなく、BitDAOというDAOプロトコルのガバナンストークンという点です。
bybitという組織が中央集権から非中央集権化し、分散組織にシフトしていこうという判断だと解釈してもいいのではないでしょうか。
InitialCapや上場に関する詳細はまだ出ていないので発表が楽しみです。
BIT(BITtoken)の購入方法について
BitDAOはまだ資金調達の段階であるため、BITはどこにも上場していません。
DEXに上場するのか、それともBybitで購入できるようになるのかまだ詳細は未定のままです。
資金調達している中にSuhiSwapが入っていたため、SushiSwapに上場することはほぼ当確ではないかと思っています。
Discordではセールに参加したい人を募集しているので、興味のある方はぜひ声をかけてみてはいかがでしょうか。
噂によると一口1億円と大口しか参加できない条件だったりもするため、我々は上場してから購入することになりそうです。
DAOプロジェクトの中では圧倒的な規模感なのと、やはりbybitや協力なVCがついているのは大きいです。
ただ提携しているだけでなくbybitの資金の一部がDAOに流れてきますしある程度期待はできそうです。
上場タイミングや国内の胡散臭いインフルエンサー絡みがまさに2018年のW◯Bを彷彿させるものの、プロジェクトの規模感自体はレベルが違うので期待はできるのかなーと思っています。
Bybitで取り扱う可能性もある!?
前述しているように、BitDAOはBybitが主導しているプロジェクトであるため、Bybitに上場する可能性も高いです。
Bybit初となる現物での上場なのか、それとも先物としてレバレッジ取引が可能になるのかは未定ですが上場はほぼ確実ではないかと考えています。
上場後どのような動きになるか読めませんが、荒々しく上下に動くことも予想されているため、自信ある人はデリバティブ取引ができるbybitで取引できるようにしておきましょう。
・海外取引所だけど日本語のサービスが充実している
・サーバーが優れているため遅延が起こりにくい。
・初心者も参加しやすいイベント多く実施している。
・口座開設が簡単ですぐに取引ができる。
・BinanceやFTXなどと比較しても圧倒的に安い手数料
など多くの特徴がある取引所です。
こちらの記事では、bybitに関するメリット・デメリットについて解説しているため、まだ口座開設していない人はぜひ参考にしてみてください。
fa-arrow-circle-right関連記事bybit(バイビット)の特徴・メリット・デメリットを徹底解説!
まとめ
BitDAOの発展は、DeFiプロトコル(非中央集権型)とCeFiであるBybit(中央集権型)どちらの発展にも繋がるため、期待したいです。
長期視点ではわかりませんが、少なくとも直近はDeFiとCeFiはどちらかだけが覇権を握るというよりは共存しながら発展していくことが理想だと考えています。
そのため、DeFiとCeFiの架け橋としてBitDAOはどのような働きを見せ、仮想通貨市場にどのような影響を与えるのか楽しみにしたいと思います。
間違いなく、BitDAOは直近のプロジェクトの中でトップクラスのインパクトを残すと思いますし、他の取引所も同じような動きを見せて来る可能性があります。
例えば、BINANCEやFTXがBNB、FTTとは別のガバナンストークンを開発する等...
それはこのBitDAO次第のところもあるので、引き続き、プロジェクトの動向を追っていきたいと思います。