2021年の仮想通貨(暗号資産)周りの最も大きなイベントの一つ、Parachain Auction(パラチェーンオークション) / Crowd Loan(クラウドローン)がいよいよスタートしました。
6/8からパラチェーン獲得候補の一つであるShidenのクラウドローンがスタートし、みんな参加してるだろうなあと思っていたら、「いや、そもそもクラウドローンって何?」っていう方がめちゃくちゃ多かったです。
そこで、この記事ではパラチェーンオークションおよびクラウドローンについて、初心者の人でもわかるようにざっくり解説をしていきます。
いくつかのクラウドローンはすでにスタートしてて、早期に参加するとボーナスがもらえます。
ぜひ早めにチェックしてみてください。
目次
パラチェーンオークション/クラウドローンとは
パラチェーンオークション、クラウドローンについてざっくり解説します。
- Polkadot/Kusamaのプロジェクトはパラチェーンに入るとセキュリティに強くなるので入りたい。
- パラチェーンに入ることができるのは100プロジェクトのみ(100スロットという言い方をする)。
- パラチェーンに入るためには、DOT/KSMをどのプロジェクトよりも一番多く入札すればOK。これがパラチェーンオークション。
- 大量のDOT/KSMが必要になるので、一般ユーザーから借りて集めてもOK。これがクラウドローン。
- 一般ユーザーは、DOT/KSMを貸したお礼に、トークンがもらえる。
極限までわかりやすくいうなら、「DOT/KSMを1年間ロックしたらトークンがもらえるイベント」くらいに思っていいんじゃないでしょうかw
もう少し詳しく知りたいという人は、Plasmの渡辺CEOが書いている以下のnoteがめちゃくちゃわかりやすいです。ぜひチェックしてみてください。
参考:PolkadotとKusamaのParachainオークションを解説する
で、PolkadotでもKusamaでもパラチェーンオークションは行われるのですが、KusamaというのはPolkadotのテストネット的な位置付けなので、パラチェーンオークションもKusamaからスタートします。
何ヶ月か後くらいにPolkadotでもパラチェーンオークションが始まるはずなので、あわせてチェックしておきたいですね。
どんなプロジェクトがクラウドローンに参加している?
クラウドローンに参加を表明しているプロジェクトはすごくたくさんあります。
#Parachain Chaos Expected , use your bot to not miss your chance to know about the best offers.
— Polkadot Ecosystem PromoTeam (@PromoTeamPD) June 8, 2021
The first-ever #parachain Auction #Crowdloan Telegram-Bot. Detailed info about @kusamanetwork projects and links to their official media.
Try now⬇️https://t.co/BaYgToKac8 pic.twitter.com/lgB24kYyro
どれにしたらいいの?ってなるかもしれませんが、特に注目すべきプロジェクトとしては、以下の3つがあげられます。
- Shiden (SDN)
- Karura (KAR)
- MoonRiver(MOVR)
これらのプロジェクトは非常に期待できるプロジェクトで、おそらく最初の5スロットのうち、3つはもう確定と言ってもいいくらいです。
ShidenやMoonRiverにはバイナンスラボが出資していますし、Karuraにはコインベースやデジタルカレンシーグループ(グレイスケールの親会社)が出資するなど、VCだけ見ても明らかに強い。
プロジェクトの説明はここでは省略させていただきますが、調べてみると面白いかと思います。
クラウドローンの注意点
クラウドローン参加の上で、いくつか注意しておく点がありますので、最低限ここだけはしっかりと抑えて欲しいです。
注意点
- KSMが1年間ロックされる(1年後どうなってるかわからない)
- 配布されるトークンにはvestingがある。 トークンの数十%がオークション終了時に配布、残りはKSMのロック期間で徐々に解除。
- クラウドローンでお金がたくさん集まる(集まりすぎる可能性もある)
要は、プロジェクトがとても魅力的ではありますが、投資案件としては必ずしも美味しいとは限らないよということが言いたいです。
そもそも、クラウドローンのお礼としてのトークン配布は、「クラウドローン参加するためにKSMやDOTのステーキングを解除しないといけないんだから、ステーキングよりは魅力的にしてよね」という理念の上でのものです。
なので、例えば1,000ドル分のKSMを入れたら、数千ドルとか数万ドルになるぜ!みたいな案件ではないということですね。
投機目的ではなく、ある程度の長期目線を持った方におすすめです。「DOTとKSMは墓場まで持っていく」みたいな人は参加しないと損だと思いますね。
パラチェーンオークション/クラウドローンはいつから始まる?
このパラチェーンオークションですが、最初の5スロット分(全体では100スロット)のオークションが6/15から一週間おきに開催されます。
The first real-world functional parachain Statemine, began processing permissionless transactions after an on-chain upgrade last week. After some smooth running over the weekend, the time has come to move to the next stage: slot auctions. https://t.co/HRWh93z1Yy
— kusama (@kusamanetwork) June 8, 2021
そして、パラチェーンオークションに向けて、各プロジェクトのクラウドローンがすでに始まっています。
クラウドローンは早めに参加した方がお得
クラウドローンをやっているプロジェクトの中には、早くKSMをロックしたらたくさんトークン配布するというキャンペーンをやっているところがいくつかあります。
さっきも軽く紹介したKaruraやShidenなんかがまさにそうで、
- Karuraだと6/9から3日間は10%配布量が多くなる。
- Shidenだと6/17まで20%配布量が多くなる+限定NFTがもらえる。
といった感じで早くKSMを入れた方がお得なので、どうせ入れるつもりなら早めに入れた方が良いです。
KSMの値動きとかが気になる場合は、少しずつKSMを入れていくというのもありかもしれませんね。
クラウドローンの参加方法
というわけでクラウドローンの参加方法を解説します。
クラウドローンの参加方法は色々あります。
クラウドローンの参加方法
- OKEx、Kucoinなどの取引所で参加する
- fearless WalletやPolk WalletなどのPolkadotウォレットから参加する
- 各プロジェクトの独自プラットフォームから参加する
色々やり方はありますが、ここでは各プロジェクトの独自プラットフォームからの参加方法を解説していきます。プラットフォームでやると、動画での解説がついていたり、テレグラムやdiscordで質問した時のサポートも早かったりするので、ちょっと難しいですが個人的にはおすすめです。
Polkadot{.js}をインストールする
まず、Polkadot関係のプロジェクトを触る場合に必須となる拡張機能ウォレット、Polkadot{.js}をインストールします。
以下のようなボタンがあるので、Download for ChromeもしくはDownload for Firefoxをクリックしてインストールしてください。
Polkadot{.js}はお世辞にも使いやすいとは言えない、なかなか厳しいウォレットですが、今後Polkadot関係のプロジェクトを触る機会も増えていくと思いますので、導入はしておいた方がいいと思います。
Polkadot{.js}のKSMアドレスに取引所からKSMを送金する
Polkadot{.js}を開いて、アドレスの横にある三つの点のところをクリックすると、メニューが現れます。「Allow use on any chain」という箇所をクリックして、「Kusama Relay Chain」を選択します。
あとは、表示されるKusamaアドレスに、取引所からKSMを送金してください。
Karuraクラウドローンの参加方法
送金が終わったら、クラウドローンに参加していきます。ここでは、パラチェーンオークション一番人気のKaruraを例にして説明していきます。
まずは以下のURLにアクセスします。
参考:https://acala.network/karura/join-karura
以下のような画面が表示されます。英語ですが動画もあるので、だいたいの操作方法はこの動画を見ればわかるかと思います。
Terms & Condition(注意事項)のチェックを入れて、「Accept & Sign」をクリックします。
Polkadot{.js}のポップアップが立ち上がるので、パスワードを入れて「Sign the message」をクリックします。
以下のような画面が表示されるので、①ロックするKSMの量、②リファラルコード、③メールアドレスを入力します。
試しに1KSMで入力してみると以下のようになります。早期ロック特典の10%、リファラル特典の5%が付与されています。問題なければ、「Submit Contribution」をクリックしてください。
リファラルコードを持っていない方は、「0x604110b5210bb4f2517952fc4002ef75418481a6aa606c0ac62901dc6e19f654」を入力してもらえると大変喜びます。
KSMのロックが完了すると、以下の「Check Rewards & bonus here」という箇所をクリックすることで自分のKSMのロック状況、もらえるトークンの情報などを確認できます。
これでおしまいです。あとはKaruraがスロット獲得するのを祈りましょう。
Shidenクラウドローンも早期特典あり
Shidenについても早期特典があります。日本人が開発者ということもあり、日本でかなり人気のプロジェクトですが、もちろん世界的に見ても期待されているプロジェクトです。
Shidenの場合、まずは以下のサイトにアクセスします。
参考:https://polkadot.js.org/apps/?rpc=wss%3A%2F%2Fkusama-rpc.polkadot.io#/parachains/crowdloan
パラチェーンオークションが開催れているプロジェクトが一覧表示されるので、Shidenの「Contribute」をクリックします。
ロックするKSMの量を入力して、「Contribution」をクリックすればOKです。
最後に
今回はパラチェーンオークションおよびクラウドローンに関してざっくり解説を行ってきました。
ちょっと難しいところもありますが、2021年の仮想通貨メインイベントなのは間違いありません。
クラウドローンについては0.1KSMから参加できますので、応援したいなと思えるプロジェクトがあれば、少額から参加してみるのがいいかなと思っています。
何かわからない点などがあれば、以下のオープンチャットでも質問受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください!