$LUNA
ATH更新!この地合いでこれは凄い。StarTerraがきっかけでTerraエコシステムに興味持ち始めたけど、Solanaを追随するだけのポテンシャルは全然ある。これでAMMやlaunchpadが盛り上がってきたらDOT抜いてもおかしくない気がする pic.twitter.com/r48inxUM4F— あどまん/CryptoTrader (@admen_vc_2) September 10, 2021
ずーっと応援している【Terra(LUNA)】がとうとう先日(2021年12月現在)時価総額で10位に食い込んできました。
代表例はテザー社が発行するUSDT(1USD=1ドル)
BTCをはじめとする仮想通貨は価格変動が激しすぎて、実用性がないことから、その問題を解決するために開発された。
決める際に投票が行われ、ガバナンストークンホルダーには投票権が与えられる。
一般的に利用するユーザーやトランザクションが増加するほど指数関数的に値上がりする。
代表例にUniswapのUNI、PancakeSwapのCAKEなどが挙げられる。
目次
Terraの概要
ティッカー/通貨名 | $LUNA(ガバナンストークン)、UST(ステーブルトークン) |
---|---|
ベース | Cosmos |
上場先 | Binance・bitfinex・OKexなど主要取引所上場済 |
時価総額 | 9位 |
公式サイト | https://www.terra.money/ |
各種サイト | Telegram discord Medium |
Terraはインターオペラビティ(相互運用性)プロジェクトである【COSMOS】の【COSMOS SDK】を使って開発されたブロックチェーンです。
Polkadotと並び称されるクロスチェーンプロジェクト。
・COSMOS NETWORK(ネットワーク)
・COSMOS HUB(ブロックチェーン、実際にリリースされているHUBの名称はGaia)
・COSMOS ATOM(コイン)
・COSMOS SDK(ブロックチェーン開発キット)から構成されています。
IBC(Inter Blockchain Communication)という通信網を使って異なるチェーン同士の連携を可能にします。
ETHスケーラビリティ問題、プラットフォームの集権化を解消するために立ち上げられました。
スマコンプラットフォームに直接DAppsを置くETHに対し、COSMOSではDAppsがそれぞれに独自チェーンをもち、その独自チェーン同士をつなげるという違いがあります。
これによりトランザクションが1つのチェーンに集中することを防ぐことができます。
Polkadotとかなり似たプロジェクトですが、競合というわけでなく、共存できる関係にあります。
2021年7月にはGravityDEXというプロトコルをリリースしており、これによってCOSMOS SDKで開発されたチェーン(つまりTerraも)は、異なるチェーンとのスワップが容易に行えます。
創設メンバーには韓国の大手ECサイト【チケットモンスター】の元CEO(ファウンダー)のダニエル・シン氏もいて、
【仮想通貨の決済、特にアジア圏のEC(通販などのインターネット上の売買契約)の決済に使えるようにすること】を主な目的として立ち上げられたプロジェクトです。
今はその目標を飛び越えて、仮想通貨の決済と取引を便利にするエコシステムの実現に向けて動いています。
2019年にはメインネットをリリースしており、時価総額も10位前後を推移しています。
特筆すべき点は以下の3つです。
①【アルゴリズムによって法定通貨と自動で価格連動する】ステーブルコインの発行(実際にUST・KRT・MNTなどを既に発行済)
②合成資産の発行
③COSMOSネットワークに対応しているため、発行された①と②をCOSMOSに接続された別のチェーンにそのまま持っていったり、別のチェーンのトークンと直接交換が可能
ざっくり説明しましたが、それなりにDefiを触っている人じゃないと「それって結局すごいことなの?」となってしまっているかもしれません。
そこでここからは、①②③についてそれぞれしっかり掘り下げていきます。
Terraの特徴①価格をアルゴで自動調整するステーブルの発行
Terraは無担保型(シニョリッジシェア)のステーブルの発行が可能です。
代表的なものに米ドルをステーブルにしたUST(TerraUSD)や、ウォンをステーブルにしたKRT(TerraKRW)があり、実際に発行され市場に出回っています。
ステーブルコインの供給量をアルゴリズムによって自動で調整することでペッグ元と同じ価格をキープするのが特徴です。
この供給量の調整には、LUNAというガバナンストークンが使用されます。
価格安定の仕組み
今回はわかりやすいようにUSTを例にご説明します。
例えばUSTが売られすぎている(市場に余っている)時、価格が下がって1USDより安くなるわけですが、このようなことがあっては、決済用通貨として使い物になりません。
そこで、価格変動が起きた時はシステムがそれを感知して、USTの供給量を調整します。
具体的な流れ
→ステーキングされているLUNAを元手にUSTを購入。
→価格が1UST=1USDになるまで買い占める。
→この時、買い集めたUSTをバーンして供給量を減らすことで価格を安定させる。
②1USTの価格が1USDを上回った時
→ステーキングされているLUNAをバーンして、その分Terraを新規発行する。
→供給量が増えることで価格が下がり、1ドルに戻る。
そのためLUNAの価格が長期的に上がっていかないと圧力に耐えられなくなるため、この仕組みが破綻しUSTの価格が安定しなくなる、というのが弱点です。
逆を言えば、LUNAの価格は長期的に上がりつづけるように設計されています。
Terraステーブル(USTなど)とLUNAの違いと使い道
・Terraステーブル→価格は法定通貨と連動。用途はCOSMOS NETWORK内のDAppsの決済、Defiでの運用(スワップ・ステーキング・ファーミングなど)。
・LUNA→価格は長期的に上昇。用途はTerraの価格安定のための売買・ガス代・ステーキング・ガバナンスへの投票権など。
つまり決済や運用の元手として触ることになるのがTerraステーブル。
購入して利幅を狙ったり、ステーキングなどで直接運用する形になるのが、LUNAってことです。
当然ですが、LUNAの価格はTerraステーブルの状況によって大きく左右されます。
購入する際は、LUNAのチャートなどを見るだけでなく、Terraステーブルの状況を把握してアルゴリズムがどう動くかも頭に入れておきましょう。
Terraの特徴②合成資産の発行
Terraでは、【Terra mirror protocol】を使って合成資産の発行ができます。
そもそも合成資産ってなんだよって方も多いと思うのでご説明します。
合成資産とは?
仮想通貨を担保に別の通貨や、実際の株式などに価格がペッグされたトークンのことです。
代表例にMakerDAOのDAIやSynthiexのsUSD、sGOLDがあります。
預けた仮想通貨を担保にこれらのトークンを前借りすると考えればイメージしやすいと思います。
法定通貨を担保にしているUSDTと比べて制約が圧倒的に少なく、様々な派生商品が生まれています。
実際にあるかはわかりませんが、例えば任天堂株と価格連動するトークンを作ることもできます。
任天堂株を買うには本来、100株(500万円前後)分の円と証券口座が必要ですが、合成資産ならそうした制限もありません。
【僕の考えた最強のポジション】が手軽に実現できるわけです。
・ガス代が高すぎる
・クロスチェーンに対応していないためwETHなどのラップドトークンを介さないとほかのチェーンで使えない
という問題があります。COSMOSベースのTerra mirror protocolであればこうした問題もクリアできます。
Terraの特徴③発行されたステーブルや合成資産をCOSMOS上で使える
チェーン間の垣根なしに、送金や決済、運用が可能になる
これが、これこそが最大のポイントです。
TerraはCOSMOSのSDKを使って開発されているため、COSMOSのNetworkに接続されたチェーンならどこでもトークンを送金して、送金したチェーン先でそのまま使用できます。
さらにはCOSMOSのDEXプロトコル【GravityDEX】を使用できるため、異なるチェーン間でのスワップも自由自在です。
つまり!価格の安定した各国法定通貨のステーブルコインやバラエティに富んだ合成資産が、さまざまなチェーンで自由に決済やスワップに使えるということです。
これめちゃくちゃすごくないですか?
資産の移動にもラップドトークン(wETHやwBTCのこと)を使わないといけないので手数料は高い、タイミングによってはスワップがなかなか行われない。
といった有様で多くのチェーンを使おうという気持ちが削がれます。
Defiが複雑すぎて初心者の方がなかなか参入できない要因のひとつではないでしょうか?
こういったストレスからも解放されます。
ほかにも例えば日本の有名会社の株と連動するトークンを持っておいて長期保有しておいたり、なにかあったらすぐにBTCやBNBに戻したりできるわけです。
既存の金融サービスをインターネットとパソコンのみ、かつ個人間で完結させられてこそ【分散型金融】って感じがしますよね。
Terraのエコシステムの一例(50種類前後あり、リリース済のものも多数)
※一覧はこちらで確認できます
Anchor Protocol:貸付で利回りを得られるプラットフォーム
Chai:韓国で既に200万人以上のユーザーを抱えるモバイル決済アプリ
Mirror Protocol:合成資産の作成ができるプロトコル
Terra station:預けておくと気軽にステーキングができるウォレットアプリ
Terraswap:TerraのAMM
ステーブル関係だったりEthereumのスケーラビリティ問題を解決しようと立ち上げられたプロジェクトは多数ありますが、ここまで実用化に近づけているプロジェクトは他にありません。
近いうちにTerraステーブルが、これまでのUSDTのように仮想通貨を触るなら誰でも避けては通れないトークンになる可能性は非常に高いと思います。
Terraは、分散型金融を本来の形に矯正するプロジェクトなのかもしれない
【あらゆる垣根がなくなって、面倒な中央集権型の取引所を一切使わずに既存の金融サービスが個人間で利用可能になる】
これこそが本来のDefiやDEXの形と言えるのではないでしょうか?
純粋に【便利な分散型金融】として利用している人はほとんどいないように感じます。
Terraはそうした状況を打開する、非常に身近で我々投資家に大きな恩恵をもたらしてくれるプロジェクトです。
Terraのエコシステムではすでに多くのDefiプロダクトが誕生し、Launchpadやレンディング等充実しています。
僕自身、Terraに多くの資金を投じており、より発展していくことを楽しみにしています。
また、僕の運営しているDiscordではTerraのチャンネルも用意しており、そこでは活発に会話をしているのでぜひ参加してみてください。