次から次へと新しいパブリックチェーンが誕生し、順を追って盛り上がってますね。
ERC→BSC→HECO→Solana→MATIC→FTM→
→Avalanche→ADA...??(順番はてきとう)
そんな今回は2020年4月にメインネットをローンチしたNEAR Protocolについてご紹介したいと思います。
この記事では、NEARの概要からウォレットの解説方法、SWAPまで一通り体験できるような内容になっています。
NEAR Protocol 概要
ティッカー/通貨名 | $NEAR/NEAR Protocol |
---|---|
創設者 | Illia Polosukhin |
上場先 | BINANCE,HuobiOKEx,Bilaxy,Gaite.io等 |
時価総額 | 1,267,000,000ドル(21/6/8時点) |
公式リンク | Webサイト |
ホワイトペーパー | https://near.org/papers/the-official-near-white-paper/ |
NEAR Protocolは、EthereumキラーではなくEthereumを補完する性質を持つブロックチェーンとして知られ、シャーディングと呼ばれるEthereum2.0の核となる開発をNEAR Protocolがいち早く導入していることでも注目を浴びているプロジェクトです。
また、EVM環境をデプロイしやすかったり、後述するRAINBOW BRIDGEによって、Ethereum上とNEAR Protocol上の相互間での移行も行いやすい点も特徴として挙げられています。
2020年4月にメインネットをローンチし、CV VC AGがテクノロジーパートナーのPwCとinactaと共同作成した「Crypto Valley VC Top 50 Report」でCrypto Valleyのブロックチェーンテクノロジー企業トップ50に選定されています。
NEAR Protocolはトランザクションフィー(Gas代)がかからない設計にできる
NEARは新規ユーザーのトランザクションフィーがかからない設計にすることができます。
例えば、Ethereum上のDAppsを体験する場合、Gas代はユーザーが支払わなければならないことは皆さんご存知の通りかと思います。
これは仮想通貨、特にDEXに触れている人は特に違和感なく触れることができますが、初心者には参入障壁が高いことが課題として挙げられます。
しかし、NEARでは初めてDAppsを体験するユーザーは期間限定でアカウントを作成することができ、トランザクションフィー(Gas代)がかからない設計になっています。この設計によって、新規ユーザーがGas代となるNEARを手に入れなくても済むので参入障壁を取り除くことができます。
Gas代という初心者にはよくわからないシステムを排除したユーザーファーストな設計が、ブロックチェーンを浸透させる大事な要素だと思っているので需要が出てきそうですよね。
とは言え、トランザクションが発生するとGas代は必ずかかります。
そのためNEAR上のプロジェクトはユーザーが支払うのではなく、アプリの提供者側が支払います。
ユーザーの体験期間が解除され、メインアカウントになった際に、アプリ側はステーキングしたNEARを取り戻すことができる設計になっています。
イメージとしては期間限定で無料体験をさせて、期間限定が終わったタイミングで課金が発生するNetflixやHulu等のサブスクモデルに似てますね。
NEARのディストリビューション
毎年全体供給量の5%がインフレーションし、新規発行されるトークンの90%がステーキング報酬に割り当てられているようです。
6/7時点でセール価格からまだ10倍ほどと考えるとinitialcapが高かったようです。
NEAR WALLTの開設方法
それでは、ここからはNEAR上のアプリケーションを体験する方法について解説していきたいと思います。
ウォレットの解説からSwapまで行きますよ。
NEAR WALLETの「Create Account」をクリック
まず、Near Walletにアクセス後、Create Accountをクリックしましょう。
アカウントIDを決めます
ご自身の好きなアカウントIDにしましょう。
NEAR上でSWAPする際はこのアカウントIDがベースとなるため、てきとーに選ぶよりはこだわり持って決めたほうが良いですよ。
復旧方法を選択
ただ、僕のPCとスマホがおかしいのかなぜか指定の単語を入力しても次に進めなかったので、電話番号にしました。
電話番号も他人に盗まれることは恐らくないと思うので、特に気にしていません。
Recovery Phraseを保存
このRecovery Phraseは必ず無くさないように保存しておきましょう。
なくなるとログインできなくなります。
単語の入力
先程のRecovery Phraseを入力していきましょう。
ウォレットにアクセス完了
ウォレット画面はシンプルで使いやすそうです。
ちなみにウォレットを作成するとGas代と思われる少額のNEARが入っていました。
NEAR Walletには関連プロジェクトが一覧で確認できる
またNEAR WALLETの右側にある「Explore Apps」にアクセスするとNEAR上で利用できるプロダクトがカテゴリ毎に載っています。
これは非常に便利ですね。
新しいパブリックチェーンのプロジェクトは対応しているサービスを探すのが難しいため、このように一覧となって整理されているのは探す手間が省けるのでありがたいです。
NEAR WALLETに入金する方法
NEAR WALLETにNEARを送金する方法は非常に簡単でウォレット内の「Receive」に載っているQRコード宛に送金するだけです。
注意
そのため、PCでQRコードを表示させて、スマホからQRからコードを読み取って送金するみたいな少しめんどくさい作業が必要です。
NEARはBINANCEで購入しよう
出来高的にBINANCEで購入するのが良さそうです。
BINANCEはNEARを買う買わない関係なくマストで登録しておくべき取引所だと思うので、もしまだ登録していない方はぜひ口座開設をしておきましょう。
Rainbow Bridgeを使えばERCの資金をNEAR上にブリッジできる
レインボーブリッジというツールを使えばERCの資金をNEAR上に瞬時にブリッジすることができます。
なので、NEARのブロックチェーンが盛り上がる鍵を握ってるのではないかと思っています。
ERCにはメタマスクを、NEARにはNEAR WALLETを接続
レインボーブリッジはERCとNEARをブリッジさせるツールのため、ERCはメタマスクを接続し、NEARはNEAR WALLETを接続する必要があります。
今回はERCのUSDTをNEAR上にブリッジします。また、NEAR上のUSDTはnUSDTという名称です。
Approve→Transferでブリッジ完了
Approveを行った後はTransferをしましょう。
その際、ERC上でトランザクションが発生するためGas代がかかってしまうので、ETHはウォレットに入れておく必要があります。
NEAR上にBridge完了
Transfer完了できたら、Bridge成功です。
しかし、レインボーブリッジは恐らく1〜2分ほどで完了したのでストレスなく移すことができました。
Ref.FinanceでSWAPする方法
それでは、続いてSWAPする方法を解説していきます。
NEAR上で展開しているDEXはまだ数が少ないため、Ref.Financeを使いましょう。
Ref.Financeにアクセス
SWAPするためにはDEX内に資金をDepostiする必要がある
UniswapやPancakeと違うところは、このDEX内にウォレットから資金を移さなければSWAPができません。
そのため、DEX左上の「Deposit」から資金を移動させましょう。
上記のような画面がでて、「Allow」をクリックすれば資金の移動完了です。
出金する際(NEAR WALLETに戻す)は、「Withdraw」から可能です。
Swapする方法
Swapする方法は今更説明する必要もないと思いますが、念の為。
今回はwNEARとnUSDCをスワップするため、「From」にwNEARを、「To」にnUSDCを選択します。
選択できたら、「Swap」をクリックして完了です。
おまけ:今後Launch予定の期待プロジェクト
- Skyward.Finance:LaunchPad系プロジェクト
- NearPad:LaunchPad系プロジェクト
この2プロジェクトがローンチされるタイミングで盛り上がってくれることを期待しています。
あとはBSCやPolygonのようなFarming銘柄も出てくれると良くも悪くも人は集まりそうですね。
まとめ
NEAR Protocolの概要、そしてウォレットの開設からDEXでのSWAPまでの解説でした。
今は各パブリックチェーン群雄割拠の時代で、どのチェーンも生き残りをかけてしのぎを削っています。
僕的にはこのNEARはEthereum2.0が本格的稼働したとしても生き残るのではないかなと思っています。そう願いたいです。
まだプロジェクト自体はあまり誕生しておらず、盛り上がりに欠けていますが順番的にそろそろ来るのではないかと思いながら触っています。
ぜひ、みなさんも一緒にNEAR上のDAppsを体験してみましょう。