Polygon(旧Matic Network)の使い方を解説!Metamaskでの設定からステーキングまで

2021年はpolygonと呼ばれる旧Matic Networkのパブリックチェーンが台頭してきました。

ETHのGas代が高騰したことを受け、トランザクションの処理が高速でなおかつGas代がほぼかからないという利点を活かし、一気に多くのユーザーを取り囲んでいます。

しかし、まだまだ初心者が参入するには少々障壁があり、体験したくても始め方がわからない方は多いのではないでしょうか。

なので、今回はpolygonの設定方法やステーキング方法まで解説したいと思います。

Polygon(旧Matic Network)とは?

Polygonの前身にあたるMatic Networkは、2017年10月にJaynti Kanani氏、Sandeep Nailwal氏、Anurag Arjun氏が共同創業したプロジェクトで、EthereumのサイドチェーンPlasmaネットワークを使って、Ethereumの性能上抱える課題を解決するために生まれたプロジェクトです。

現在はPolygonという名前にリブランディングし、ETHのGas代高騰問題を解決する存在として非常に注目されています。

また、Maticは2019年にCoinbase Ventures等投資家やVCから約45万ドルの投資を受け、2020年6月にメインネットをローンチしました。

あどまん
Polygonは
①安全で高速なオフチェーン取引(レイヤー2ソリューション)が可能でGas代が非常に抑えられる
②技術面での評価が高くBinanceでもトークンの取り扱いがされていてシステムや運営の信頼性が高い
ことからPolygonに対応・移行するプロジェクトが次々を発表され話題となっています。ETHのGas代はユーザーと事業者にとって負担となっており、特にブロックチェーンゲームやNFTは頻繁なやり取りが発生するため影響が大きく、多くのNFTプロジェクトがpolygonに対応し始めてきました。


身近なところではマイクリやクリスペが対応を発表しています。

Gas代問題が解消されない限り、今後もゲームやNFTを主としてさまざまなプロジェクトがPolygonに移行していくと考えられるでしょう。

あどまん
polygonはNFTやゲームとの相性がよく、ETH上で展開しているサービスはこぞってpolygonに対応し始めています。
例えばDOKIDOKI.FinanceではガチャでNFTを回すことができますが、ETHだとGas代が高くてやってられません。しかし、polygon上だと何度ガチャを回してもGas代はほとんどかからないです。このように様々なプロジェクトでpolygonの需要が増してきているため、今後より注目を集めるのではないかと考えられます。

Polygonの使い方(PolygonウォレットにMaticを送るまで)

それではpolygonの設定方法について解説していきます。

PolygonとMaticの関係はBSCとBNBの関係にあたると覚えておくと理解しやすいです。

要はチェーンとその手数料に使われる基軸通貨です。

また、polygonへ資金を移す方法は複数あるため、メジャーなものを紹介していきます。

あどまん
Polygonの使い方に慣れている人はまだ少ないため、ミスが起きたとき相談先もなく解決は難しいです。
間違えても大丈夫なように絶対に少額でテストして仕組みと流れを理解してから利用してください。
絶対ですよ。

方法①:MaticWebWalletを使ってPolygonへ変換する方法

まずは一つ目の方法について解説していきます。
これは少しだけめんどくさい方法です。

Maticを用意しよう

まず手数料となるMaticを用意しないと始まりません。BinanceやUniswapで購入しましょう。

あmどまん
上記の方法で購入したMaticはイーサリアムチェーンのMaticです。
チェーンが異なるためこのままではPolygonのウォレットに送金することができないので注意してください。

MaticをMetamaskに追加して送金する

まずはMetamaskにMaticの項目を追加します。

 

 

画像のように項目がないまま送金してもWallet上で確認できません。

「トークンを追加」をクリックします。

 

 

検索ボックスがあるのでそこにMaticのコントラクトアドレスを入力してMaticを選んでください。

完了したら「次へ」をクリックします。

メモ

Maticコントラクトアドレス:0x7d1afa7b718fb893db30a3abc0cfc608aacfebb0

 

 

確認が入るので「トークンの追加」をクリックします。

 

 

Maticの項目が追加されました。あとはここにMatic(ERC20)を送金しましょう。

 

あどまん

コントラクトアドレスを調べる際はCoingeckoを使うと便利です。通貨名を検索して「コントラクト」の項目をタップするだけでコピーできます。

 

chainlistでメタマスクにMaticNetworkを追加する

ERCのウォレットに入ってるMaticをMaticNetworkに送金する前に、まず自分のウォレットにMaticNetworkを追加する必要があります。

Chainlistというツールを使えばすぐに追加することができます。

やり方は非常に簡単で、アクセスしてSearch Networksに「Matic」と入力すると、Matic Mainnetが表示されるのでこちらを追加するだけです。

あどまん
polygonで検索しても出てこないので注意ですね。

Matic Web WalletとMetamaskを接続する

MaticをPolygonのチェーンに移す作業に入ります。

まずMatic Web Walletにアクセスしてください。

 

 

接続するWalletを求められます。今回は「Metamask」をクリックします。

 

「署名」をクリックします。

 

これでWallet同士の接続は完了です。

ちなみにWalletを接続するだけで0.001Matic(約0.0003ドル)がもらえます。
「こんな端数もらってどうすんの?」と思うかもしれませんが、実はGas代があまりに安いのでこれで数回はスワップできてしまいます。
お試し代ということでしょう。親切です。

Matic(ERC20)をMatic(Polygon)に変換して入金する

「Deposit」をクリックします。

 

もっているイーサリアムチェーンのMaticをPolygon(Matic Network)に変換する必要があります。

数量を入力して「Transfer」をクリックします。

「反映には7〜8分かかりますよ〜」などの確認をされます。問題がなければ「Continue」をクリックします。
手数料についての説明です。問題がないか確認して「Continue」をクリックします。
改めて内容の確認です。間違いがないかしっかり確認して「Continue」をタップします。
今度はMetamask側のApproveの確認です。問題がなかれば「確認」をクリックします。
Approveが終わると今度はトランザクション実行に移ります。「Continue」をクリックします。
メタマスク側も確認を求められます。問題なければ「確認」をクリックします。
この処理はイーサリアムチェーンを通すので手数料だけで30ドル。。。やはり高いです。
これで無事Polygonのチェーンに移行ができました。

あどまん
MaticWalletに入金したMaticはすでにPolygonにチェーンが切り替わっています。
送金の際は
①PolygonのMaticに対応しているWallet(現状とても少ないです)にそのまま送る
②イーサリアムチェーンのMaticに戻してからMetamaskに送金する
のいずれかにしましょう。GOXの恐れがあります。

 

方法②:polygonに対応しているAscendEXから送金しよう

AscendEXという取引所はMATICがpolygonに対応しているため、直接メタマスクのpolygonアドレスへ送金することができます。

現状、取引所から直接送金できるところがAscendEXのみなので登録しておくことをオススメします。

また、AscendEXについてはAscendEX(旧BitMax)の特徴や口座開設方法をわかりやすく解説!!でも詳しく解説しているのでぜひ一度目を通してください。

あどまん
AscendEXはbitmaxがリブランディングして出来た取引所です。
この取引所は、BINANCEやFTXに上場してないような有望銘柄を数多く扱っているため、僕はよく使っています。
なので、MATICの送金するしない関係なく、個人的には登録しておいて損はないかなと思っています。

出金する場合はAscendEXを使った方がいい

入金ができれば出金は逆のことをするだけなので説明するまでもないのですが、一点だけ注意点があります。

MaticWebWallet経由で出金しようとすると7日間Maticがロックされる仕様になっています。

そのため、出金する場合はAscendEXを経由したほうが良さそうです。

AscendEXだと、瞬時に着金することができますし、あとはAscendEX上でMATICを売ればいいだけなので、出金の際はこの取引所を使いましょう。

あどまん
僕は入出金はすべてAscendEXで行うようにしています。
少しめんどくさいですが、AscendEXは出来高があまりないので、BINANCEでMATICを購入して、その後AscendEXに送金しています。
2万ドルくらいを成行で買おうとすると若干損するんですよね。そこだけは注意です。

方法③:JPYCを購入する

JPYCという日本円と連動しているステーブルコインをご存知でしょうか?

このJPYCは、JPYC株式会社の購入ページより銀行振り込みかETHを送金することでPolygonのウォレットに送ってもらえます。

以下、記事ではJPYCの購入方法について解説しているため、ぜひご参考にしてみてください。

あどまん
ただし、あくまでJPYCがウォレットに届くだけでGas代となるMATIC自体は上記方法より入金する必要があります。

QuickSwapでスワップする方法

ここからpolygonでSwapする方法について解説していきます。

polygonではQuickSwapというAMMを利用します。これはPolygon版のUniswapみたいなものですね。

UIもかなり似ています。Uniswapユーザーであれば迷うことはないでしょう。初めての方も簡単なので安心してください。

ここからはPolygonのチェーン上でのやりとりになるのでMetamaskをMatic Networkに切り替えておいてください。

QuickSwapを立ち上げるとMetamaskとの接続を求められます。「次へ」をクリックします。

接続が完了したら数量とスワップ元・スワップ先の銘柄を選択します。今回はMaticとETHをスワップしてみます。しっかりチェックしてから「Swap」をクリックしてください。

Metamask側の確認です。「確認」をクリックします。

数秒で反映されました。これでスワップまで完了です!!

トランザクションを確認したところなんと
手数料は0.000125ドル(取引量50Maticに対する%だと0.0007%!!)、所要時間は2.4秒でした。

Binanceの取引手数料が0.1%ですのでいかに安いのかがおわかりいただけると思います。。そして非常に速い。

対応するプロジェクトが後を絶たないのもよくわかります。

Sushiswapもpolygonに対応している

なんとSushiswapはPolygonにも対応しています。
QuickSwapと比べるとPoolされてる量が少ないので、多くの量は取引できませんが非常に使いやすいです。

 

また、YieldFarmingもできて、ERCに比べるとPolygonのほうがAPYは高いですね。

USDC-DAIのステーブルペアでも約20%なので使っていないステーブルコインを保有している場合はSuhiswapに預けるのもいいかもしれませんね。

補足:Polygonに対応しているチャートツール

polygonに対応しているチャートツールは何個かあるのですが、メインどころを紹介したいと思います。

Polychart

まずはこちらがPolychartです。
チャートと取引履歴が載ってるだけの非常にシンプルなツールですね。

あどまん
上段部分にHOTランキングが載っているので、今polygonではどの銘柄が盛り上がってるのか確認するのに良いですね。

dex.guru

続いては、dex.guruです。
色々な情報が記載されていて個人的にはこちらのほうが使いやすいなと思っています。

あどまん
どちらにも言えることですが、スマホの最適化がされていないのでスマホでは少し見づらいところが欠点です。
まぁそれはdextoolとかにも言えることなのであまり贅沢は言ってられないですがw

まとめ

まとめ

・PolygonはETHとGas代の高騰問題を解消するチェーンとして注目されていて、対応プロジェクトがどんどん増えている
・Gas代は安く、速度は速い
・チェーンの名前がPolygonでそこで手数料として使われる通貨がMatic
・Binance、Uniswapで購入できるMaticはイーサリアムチェーンなのでMatic Web Walletで変換して入金しないと使えない
・AscendEXのMATICはpolygonに対応しているため、直接入出金することができる。
・現状Polygonの入り口と出口はイーサリアムチェーンを通す必要があるのでこまめに出入りすると高額なGas代がかかる

実際に使ってみましたが想像以上の安さと速さでした。

ブロックチェーンゲームやNFTからの需要を考えるとこれから流行っていくのは間違いないと思います。

まだ普及はしておらず情報も少ないのでとっつきにくいですが、だからこそ先駆者になれるチャンスがあるのでぜひ少額でテストしながら使い方を覚えてみてください。

最新の技術にワクワクしながら未知のモノを触ることこそ仮想通貨の醍醐味やと思います。